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第2回「謝楽祭」(落語協会主催)上位入選作品


残暑厳しい9月4日(日)、今年も「謝楽祭」(落語協会主催)が湯島天満宮で盛大に催されました。落語家さんとファンのたくさんの交流イベントが行われ、その中のひとつ「小金馬と文生の都々逸コーナー」は鳥居外の梅香殿2階で午後1時半から開催されました。
上位入賞作品を紹介いたします。

兼題『 道 』 三遊亭小金馬 選

五客 
気楽に近道選んだはずが迷い迷わす生きる道
                萩原正臣

三道楽煩悩落語に聞いて俺はどこまで慎ましい
                葉山湘風

肌を焦がして照るアスファルト淡い浴衣の蜃気楼
                北村 柊

ふたりで歩けばみじかい小道ひとりで歩けば長い道
                鈴木秋霖

揃いの浴衣の袂を引いて帰りたくない遠回り
                西山智華
人  
愛の悲しみおどけて見せた胸に道化師住んでいる
                関口のぎり
地  
山あり谷ありふと振りかえりゃよくぞここまで夫婦道
                山本二郎
天  
真実一路の神前挙式愛を誓えと打つ太鼓
                遠藤千義
 

兼題『 苦 』 桂 文生 選

五客 
苦しい時だけ衣の裾に縋る勝手な無神論
                印巻小ばん

苦労ばかりを母には掛けた墓を洗って手を合わす
                弘二三夫

手紙の消印見返すたんび帰らぬあの日がほろ苦い
                嶋本遊幾

苦労知らずに今まで生きてあんたに会って苦労する
                馬場昭夫

残暑見舞いに返事を書かぬままの秋刀魚がほろ苦い
                末松章子
人  
ブラックコーヒーほろ苦くって恋が彷徨う夜明け前
                西山智華
地  
苦笑くしゃみがいっしょになってくだらん話をふっ飛ばす
                鈴木秋霖
天  
苦しまぎれの言い訳だから何も言わずにたたく肩
                安藤陽子

兼題『 家 』 吉住義之助 選

五客 
家がやっぱり一番いいと亭主が聞こえるように言う
                末松章子

小さないさかい小さな家出こころ静めて帰ります
                安藤陽子

喜寿も卒寿もピンコロ夢にまあるく住んでるシェアハウス
                印巻小ばん

食卓囲めば笑顔が咲いてわが家へまあるい灯がともる
                嶋本遊幾

私の笑顔を待ってる顔が夕陽の家路を急がせる
                西山智華
人  
あんな男と思っていたが家の娘が惚れている
                関口のぎり
地  
門前の小僧よろしく受け継ぐ家業ずっと見ていたいい手つき
                澤渡延代
天 
熊さん八っツァン大家も入れて秋の夜長の大笑い
                落合正子


(A・S)
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第2回「落語協会謝楽祭」のお知らせ

第2回「落語協会謝楽祭」お知らせ

平成28年9月4日(日)
会場: 湯島天満宮(湯島天神)
時間: 午前10時 ~ 午後4時
入場無料 雨天決行

●芸人屋台
 掘り出し物 売り切れ御免!
●大人気「福扇」
 謝楽祭限定「福扇」は新デザインになり空くじ無し
の福引き付き二千円
●謝楽祭寄席(三部構成)
 当日券のみ販売で各千円
 第一部(10:30開演)チケット:午前10時から発売
 第二部(12:00開演)・第三部(13:30開演)
チケット:午前11時から発売
●特設舞台
 特別な出し物をご用意、観覧無料

詳細は落語協会ホームページ
http://rakugo-kyokai. jp/activity/sharakusai2016/


★俳句・都々逸公募要項★

今年も「俳句」「都々逸」の募集を致します。
選の発表は9月4日会場で。

俳句兼題: 「落語に関する事」「残暑」「無花果(いちじく)」
季語を添えて詠んでください。

都々逸兼題:
「道」 三遊亭小金馬選
「苦」 桂 文生選
「家」 吉住義之助選

一人各題一句・一章。計三句、三章以内。
未発表の自作品であること。

募集要項:住所、氏名(ペンネーム、俳号可。
必ず本名も記載)
      年齢、電話番号、PC又は携帯メールアドレス
募集締切: 8月15日(月) 当日必着、投句料無料、

落語協会HPからの投稿、又は郵送いずれかでお申し込みください。
葉書又は封書でお申し込みの方は下記へ御郵送ください。
郵送先: 〒110-0005東京都台東区上野1-9-5 
(一社)落語協会謝楽祭実行委員会
「〇〇係」
(※〇〇は必ず「俳句」「都々逸」と表記)

落語協会(第1回)「謝樂祭」都々逸教室

去る9月6日(日)、湯島天満宮境内にて落語協会主催の「謝樂祭」が催されました。寄席の芸人さんとファンとの交流イベントの中、事前に公募された都々逸作品の表彰と解説が参集殿にて行われました。
上位入賞作品を紹介いたします。

兼題『 天 』 桂 文生 選

五客 

天をあおいだエースの顔に涙止まらぬ熱い夏
                弘 二三夫
何がなんでも語らぬ夢に業を煮やした天狗さま
                柿沼 幸
天にも昇る思いに駆られ奢りまくった空っ穴
                久米ひろ子
天地無用の荷物が着いて母の金釘なでてみる
                関口のぎり
世界遺産の誇りを見せて天守閣まで真っ白い
                鈴木節子
人  
天使の悪戯こんがらがった糸は結ばれずに独り
                大島歌織
地  
大地しっかり掴んだ根っこ天の恵みと手を繋ぐ
                安藤陽子
天  
正誤表ない人生行路天寿来るまでつっぱしる
                関口のぎり

兼題『 神 』 三遊亭小金馬 選

五客 
先ずは神棚吊り場所決めて新居らしさの木が香る
                関口のぎり
酔ってあの時女神に見えた過去に戻れりゃ酒を絶つ
                澤渡延代
神風自転車歩道を走り老人幼児に道がない
                蛯原清子
生まれ神田と啖呵をきるが語尾に訛りがちとのこる
                森本晶子
出雲大社が最後の手立て恋の成就は神頼み
                弘 二三夫
人  
雷さまより我が家のマグマときどき噴火の山の神
                黒沢きみ子
地  
これもご加護か二人の夢が叶う氏神様の前
                鈴木節子
天  
すこし斜めのお地蔵さんへ少しななめに手を合わす
                鈴木秋霖

兼題『 祭 』 吉住義之助 選

五客 
クイーンにえらばれ学園祭のおへそ笑ってのぞいてる
                森本晶子
祭り囃子が途切れた後にゃ虫とお前の吐息だけ
                青山淳子
長いつきあい貧乏神は祭にゃ顔だす義理がたい
                米多吉吾郎
祭り太鼓を破れんばかり胸に晒の女撥
                小野桂之介
佃祭がいい出来でした冷やが弾んだ寄席帰り
                葉山湘風
人  
寄席で見かけてひとめで惚れて此処で出会った謝樂祭
                萬屋無職
地  
人が集まりゃお祭り騒ぎ丸出し日本のいいところ
                久米ひろ子
天 
 祭一色すがたを変えて街を江戸っ子江戸にする
                安藤陽子

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