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第8回 都々逸全国大会 作品集

 秋晴れの11月23日(水・祝)、湯島天満宮参集殿1階広間にて、湯島天神 都々逸之碑 建立8周年記念「都々逸全国大会」が催されました。菊祭りで賑わう境内には七五三の可愛い姿がありました。
 遠方からの参加者も迎えた歌会は、三遊亭金朝師の軽妙な司会により和気藹々と進みます。101歳の米多吉吾郎氏のハーモニカ演奏に大きな拍手が送られ、三遊亭小金馬、桂文生両師匠の落語に盛り上がりました。
 今回、事前に募集された「自由吟」の選は、エッセイストの海老名香葉子さん、今夏24時間テレビでマラソンを完走した落語家の林家たい平師匠、しぐれ吟社の鈴木秋霖、吉住義之助の4氏が行い、選の合点により順位が決定されました。
 各選者の天位作品は、豊夏美師匠の三味線と貴詞いち子さん(劇団・新派)の都々逸振りにのせ、今回も岩田信夫氏により華やかに歌い上げられました。
 ベスト20作品を紹介いたします。

第1位   
見せるつもりで書いたと思う 母の日記に泣かされる  
11点         佐藤孔亮 (東京)

第2位   
うしろの席から蜜柑が香る ふるさと近づく夜行バス
9点         末松章子  (東京)

第3位
独り暮らしに少しは慣れて 夫婦茶碗でお茶を呑む    
9点          松井天遊(東京) 

第4位
落葉踏む音俺より元気 犬に負けたくない散歩   
8点          鈴木秋霖 (埼玉)

第5位
決めたこの道一直線に   夢の扉へ走り出す
8点          安藤陽子  (東京)

第6位 
あした又ねと子どもが帰りゃ 夕日がブランコ漕いでいる   
8点          向井智恵子 (茨城)

第7位  
羊羹海苔巻き集合写真 どれも端っこそこが好き      
7点          林 健二  (埼玉)

第8位  
今日にピリオド晩酌終えて 明日のいい風期待する     
7点          森崎清三  (東京)

第9位  
昨日出来たの今日まだ出来る 去年出来たのもう出来ぬ
7点          日野 詮 (茨城)

第10位 
電車と衝突するほど群れて コスモス揺れてる無人駅       
7点          平間貴行  (茨城)

第11位 
あの時もしもを沢山越えて 今の私がここにいる   
7点          里中 弓  (東京)

第12位 
どんどん上昇平均寿命 笑いが一番いい薬    
6点           助川浩史 (茨城)

第13位 
意地と言う名の突支(つっか)え棒も外れ空しさ残る日々    
6点          遠藤輝子  (茨城)

第14位 
年を取っても無欲になれず 夢は七億宝くじ 
6点          野口由紀子 (茨城)

第15位 
笑顔ばかりのアルバムめくり あった気がする別の道    
6点          島田駱舟 (千葉)

第16位
寝込む私を優しく介護 違うあなたを見つけた日       
6点          小宮昭子 (埼玉)

第17位 
赤い公衆探して黒の ベルを鳴らした昭和の日      
5点          森本謙三 (高知)

第17位 
遠い軍国少女を偲ぶ 神風信じた日の若さ    
5点          川澄と貴子  (茨城)

第19位 
産んで良かったあのどん底で 育つ綺麗な子の瞳 
5点          長谷川宗太郎 (東京) 

第19位 
久しぶりだよふる里訪えば 幼な馴染が皺で来る     
5点         吉村流星 (岐阜)

第20位
道を跨いで里山抱いて 虹は惜しげもなく消える
4点         根本真貴 (茨城)

第20位
小指で紅点し傘寿の母は 父と二人でティールーム
4点         棚澤砺音  (東京)


   *   *   *   *   *   *

選者  海老名香葉子 (エッセイスト)
     林家 たい平  (落語家)
     鈴木 秋霖  (旧しぐれ吟社同人)
     吉住 義之助  (しぐれ吟社主宰)

*参加・139章
各選者は 三才・五客・七秀・佳作15章を選んでいます。
合点の際の採点は「三才(天・地・人)・5点」「五客・3点」「七秀・2点」「佳作・1点」とし、同点の際は「位勝ち(より上位の入選歌が 多い作品)」で順位をつけております。
   
    *   *   *   *   *   *

★全国大会にご参加くださったすべての方々に感謝申し上げます。
                           
                                   (A・S)        
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第7回 都々逸全国大会 作品集

 去る11月23日(月・祝)、湯島天満宮参集殿1階広間にて、湯島天神 都々逸之碑 建立7周年記念「都々逸全国大会」が催されました。
 参加者は、北は秋田県から南は福岡県までの127名。当日は100歳、99歳を先頭に両親に抱かれた生後5か月の赤ちゃんまで和気あいあいと集い、大きな都々逸の輪が出来ました。
 事前に募集された「自由吟」の表彰式は、優秀作品が三味線・都々逸振り(歌詞に合わせた舞踊の仕草)にのせ唄い上げられました。
 上位入賞作品を紹介いたします。

第1位   
母の介護を一日休み 花野でやさしくなってくる  
14点         小田島波游 (埼玉)

第2位   
響く産声空いっぱいに あなたが私を母にする
12点         嶋本未希  (東京)

第3位
遺品のアルバム整理は中止 若くて綺麗な母がいた    
9点          弘 二三夫 (東京) 

第4位
天に任せた運命だけど 少し自力で変えてみる   
9点          関口のぎり (埼玉)

第5位
掬いたいよな月宿してる 雨が残した水溜り  
8点          大西和子  (茨城)

第6位 
独り暮らしの寂しさつつむ 虫の声まで秋を詠む  
7点          西潟賢一郎 (埼玉)

第7位  
産れた時から戦争だった 終りはないのと母に聞く      
7点          福島和子  (千葉)

第7位  
父の具合を尋ねてくれる 人も杖つく菊日和     
7点          末松章子  (東京)

第9位  
怖い厳しい餓鬼大将が 草笛きっちり教へてる
6点          長谷川源一 (茨城)

第10位 
体不自由なこの僕だけど 朝の笑顔が恩返し       
6点          森本謙三  (高知)

第11位 
独り暮らしもいいもんだよと しみじみ教えてくれた酒   
6点          佐藤俊亮  (東京)

第12位 
長寿の秘訣は何かと訊かれ 死なないことよと百二歳    
6点           小野桂之介 (神奈川)

第12位 
何もないけど何でもあった 昭和の暮らしが懐かしい    
6点          佐藤孔亮  (東京)

第14位 
わたしがわたしになる詩さがし ことば見っけに独り往く  
6点          小川野 蛙 (茨城)

第14位 
消せるペンだと思って書いた 恋が消せない文字になる    
6点          志村まさ尋 (埼玉)

第16位
干した布団を叩く手休め 頬を乗っけて日なたぼこ       
6点          澤渡延代  (静岡)

第17位 
夕陽の向うに昭和が笑う 文字もかすれた迷子札      
5点          印牧小ばん (東京)

第18位 
人生山坂夫婦で上り 下り坂にも夢がある    
5点          鈴木三楽  (愛知)

第19位 
フロントガラスにとまった虫と 話しつつ行く母の里 
5点          石塚芳華 (茨城) 

第20位 
老いのよろこび元気なくらし 梅の古木に似て生きる     
4点         米多吉五郎 (神奈川)

第20位
肩を並べて杯あけて 返事代わりの酌をする
4点         相原あやめ (神奈川)

第20位
時の流れが残してくれた 出会いを大事に生きている
4点          長嶋春義  (東京)

第20位
人が波打つ国会前に 白髪になってる友といる
4点          照沼まりえ (東京)

第20位
釣瓶落としの残照惜しみ 余命知りたい計りたい
4点          黒澤 誠  (茨城)

   *   *   *   *   *   *

選者  神津 友好  (放送演芸作家)
     悠玄亭 玉八 (幇間芸)
     谷口 安閑坊 (都々逸全国大会 実行委員長)
     吉住 義之助 (都々逸ペンクラブ しぐれ吟社 主宰)

*参加・127章 各選者は 三才・五客・七秀・佳作15章を選んでいます。
 合点の際の採点は「三才(天・地・人)・5点」「五客・3点」「七秀・2点」「佳作・1点」とし、同点の際は「位勝ち(より上位の入選歌が多い作品)」で順位をつけております。
 
    
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表彰式に続いて「特別歌会」が開会されました。
入選作は、「しぐれ」誌No.711集に掲載いたします。
(三才作品は新年に当ブログに掲載)
   
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★全国大会にご参加くださったすべての方々に心より感謝申し上げます。
                           
                                   (A・S)        

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