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第7回 都々逸全国大会 作品集

 去る11月23日(月・祝)、湯島天満宮参集殿1階広間にて、湯島天神 都々逸之碑 建立7周年記念「都々逸全国大会」が催されました。
 参加者は、北は秋田県から南は福岡県までの127名。当日は100歳、99歳を先頭に両親に抱かれた生後5か月の赤ちゃんまで和気あいあいと集い、大きな都々逸の輪が出来ました。
 事前に募集された「自由吟」の表彰式は、優秀作品が三味線・都々逸振り(歌詞に合わせた舞踊の仕草)にのせ唄い上げられました。
 上位入賞作品を紹介いたします。

第1位   
母の介護を一日休み 花野でやさしくなってくる  
14点         小田島波游 (埼玉)

第2位   
響く産声空いっぱいに あなたが私を母にする
12点         嶋本未希  (東京)

第3位
遺品のアルバム整理は中止 若くて綺麗な母がいた    
9点          弘 二三夫 (東京) 

第4位
天に任せた運命だけど 少し自力で変えてみる   
9点          関口のぎり (埼玉)

第5位
掬いたいよな月宿してる 雨が残した水溜り  
8点          大西和子  (茨城)

第6位 
独り暮らしの寂しさつつむ 虫の声まで秋を詠む  
7点          西潟賢一郎 (埼玉)

第7位  
産れた時から戦争だった 終りはないのと母に聞く      
7点          福島和子  (千葉)

第7位  
父の具合を尋ねてくれる 人も杖つく菊日和     
7点          末松章子  (東京)

第9位  
怖い厳しい餓鬼大将が 草笛きっちり教へてる
6点          長谷川源一 (茨城)

第10位 
体不自由なこの僕だけど 朝の笑顔が恩返し       
6点          森本謙三  (高知)

第11位 
独り暮らしもいいもんだよと しみじみ教えてくれた酒   
6点          佐藤俊亮  (東京)

第12位 
長寿の秘訣は何かと訊かれ 死なないことよと百二歳    
6点           小野桂之介 (神奈川)

第12位 
何もないけど何でもあった 昭和の暮らしが懐かしい    
6点          佐藤孔亮  (東京)

第14位 
わたしがわたしになる詩さがし ことば見っけに独り往く  
6点          小川野 蛙 (茨城)

第14位 
消せるペンだと思って書いた 恋が消せない文字になる    
6点          志村まさ尋 (埼玉)

第16位
干した布団を叩く手休め 頬を乗っけて日なたぼこ       
6点          澤渡延代  (静岡)

第17位 
夕陽の向うに昭和が笑う 文字もかすれた迷子札      
5点          印牧小ばん (東京)

第18位 
人生山坂夫婦で上り 下り坂にも夢がある    
5点          鈴木三楽  (愛知)

第19位 
フロントガラスにとまった虫と 話しつつ行く母の里 
5点          石塚芳華 (茨城) 

第20位 
老いのよろこび元気なくらし 梅の古木に似て生きる     
4点         米多吉五郎 (神奈川)

第20位
肩を並べて杯あけて 返事代わりの酌をする
4点         相原あやめ (神奈川)

第20位
時の流れが残してくれた 出会いを大事に生きている
4点          長嶋春義  (東京)

第20位
人が波打つ国会前に 白髪になってる友といる
4点          照沼まりえ (東京)

第20位
釣瓶落としの残照惜しみ 余命知りたい計りたい
4点          黒澤 誠  (茨城)

   *   *   *   *   *   *

選者  神津 友好  (放送演芸作家)
     悠玄亭 玉八 (幇間芸)
     谷口 安閑坊 (都々逸全国大会 実行委員長)
     吉住 義之助 (都々逸ペンクラブ しぐれ吟社 主宰)

*参加・127章 各選者は 三才・五客・七秀・佳作15章を選んでいます。
 合点の際の採点は「三才(天・地・人)・5点」「五客・3点」「七秀・2点」「佳作・1点」とし、同点の際は「位勝ち(より上位の入選歌が多い作品)」で順位をつけております。
 
    
  *   *   *   *   *   *

表彰式に続いて「特別歌会」が開会されました。
入選作は、「しぐれ」誌No.711集に掲載いたします。
(三才作品は新年に当ブログに掲載)
   
    *   *   *   *   *   *

★全国大会にご参加くださったすべての方々に心より感謝申し上げます。
                           
                                   (A・S)        
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平成27年10月しぐれ歌会三才作品

平成27年10月歌会10/23(金)東上野区民館3階和室

宿題『山』 末松章子 選
天 
とろろがあるから鮪のぶつで山掛け一杯いい月夜
              安藤陽子
地 
プラネタリウムの一部になって闇に山小屋浮いている
              島田駱舟
人 
案山子も用済みななめになって雀も安心して止まる      
              鈴木秋霖

宿題『探』 鈴木秋霖 選
天 
地酒探訪ひびきはいいが所詮飲みたいだけの人          
              高橋 賢
地 
うまい言葉が見つからなくてスポットライトへ歩きだす          
              佐藤孔亮
人 
隠しきれない作家の恋を追って研究室暮れる
              佐藤孔亮

宿題『菊』 小野竹裏 選
天 
菊を燃やした残り香纏いも一度逢いたい暮の秋              
               黒沢きみ子
地 
庭の小菊を明るく生けて秋を茶の間の客にする            
               西山智華
人 
菊をひとひら浮べた猪口に小さな月夜を愛でる宵            
               里中 弓

宿題『民』 佐藤孔亮 選
天 
犬の名前を互選で決めるこれが我が家の民主主義
               安藤紀楽
地 
反対叫んだ国会前の老若男女に雨が降る
               末松章子
人 
国民全員番号つけて政府が税金取りにくる            
               弘 二三夫

席題『追』 吉住義之助 選
天 
追いかけ続けてとどかぬ夢をそれでもも少し追ってみる
               大島歌織
地 
空とコスモス追いかけながら私も一緒の自撮り棒
               佐藤孔亮
人 
家族も分らぬ壊れた脳で子供のあの頃追っている
               中島和子

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